不吉な予感

しばらく忙しくなかなか記事を出せていなくて久しぶりとなるが気がつけばプレミアリーグようやく待ちに待った開幕。昨シーズンは首位シティに大きく差をつけられ2位フィニッシュだったユナイテッド。今シーズンはその差をひっくり返すシーズンをひっくり返すことを目指すはずだがプレシーズンマッチは思うような結果が残せなかった。しかも移籍市場では思うように選手が獲得できていない。それに対して監督モウリーニョはフロントに対して不満爆発。モウリーニョの3年目のジンクスの前触れかいきなり、不穏な空気が漂い始める。

補強に対する不満などを言っているとチームの士気が下がりかねない。しかし「選手を補強できなければ難しいシーズンになる」と漏らすようにあと一人一級線の選手を獲得できなければ違いを見せつけられたシティに追いつくことは考えにくい。

まず、なぜここまで補強が進んでいないのか。プレミアリーグのクラブは移籍市場閉鎖がリーグ開幕と同時に迎えてしまう。そのため、海外クラブから足元を見られてしまい移籍金を釣り上げられ、国内クラブの主力は本当に大金を出さないとそう簡単には放出してもらえないし、クラブによっては代役が見つからない限り合意はしないという方針を打ち出している。そのため、今夏ユナイテッドに限らずプレミアのクラブは苦戦している。そういう意味ではリバプールは動き出しが早く、その他のトップ6は出遅れた感があった。

そして迎えた開幕戦。レスターをホームに迎えた一戦。ホームということもあり必ず勝たなければいけない試合だった。後ろではバイリーが的確な読みとスピードでピンチの芽を刈り取り、ショーがタイミングを見計らった飛び出し、攻撃に厚みをもたらしていた。中盤ではポグバがW杯で見せたパフォーマンスを見せつけ守備でも高い貢献を見せた。しかし、前線は停滞。この日真ん中で先発したラッシュフォードは本調子から程遠いのかボールを引き出す動きがなく、自慢のスピードは鳴りを潜め、競ることはほぼなかった。ルカクとは違うタイプだが流石にひどかった。試合はポグバのPKで幸先よく先制したもののなかなか追加点が生まれずフラストレーションが徐々に溜まっていったものの終盤ショーのキャリア初ゴールが生まれ待望の追加点。アディショナルタイムにヴァーディーに一点返され冷や汗をかかされるも逃げ切りなんとか勝ち切った。

ファンはこの勝利に一安心しただろうがそれもつかの間。次の試合で限界を突きつけられたのであった。

2節はアウェイでのブライトン戦。格下相手に勝ち点の取りこぼしは許されない。しかしこの試合も攻撃陣が噛み合わない。先発に戻ったルカクとウィングのマタ、マルシアルの距離が遠くルカクにボールがなかなか入らない。攻撃陣がもたついているなか、守備陣にもボロが出た。左サイドを崩されるとクロスに備えていたバイリーが引き出され、空いたニアサイドでマレーに合わせられあっさり先制される。ここからバイリーの動きがあきらかにおかしくなる。その2分後の27分にはバイリーのクリアミスで与えたコーナーキックからクノッカールに決められあっさり2失点目。守備の要バイリーが精神的に参ってしまうともはやカバーできるプレイヤーがいないことを露呈。ルカクがコーナーキックから1点返し、逆転への望みをつないだかと思われた。しかしこの日、散々なプレーで精神的に追いやられていたバイリーにこの日、極め付けのシーンが襲う。ゴール前で崩され一対一になりそうなところをエリア内で後ろから、スライディングタックル。タックルが遅れ、このプレーがPKの判定。このPKを決められ、前半だけでまさかの3失点。もうこれでバイリーはなにもできない。その後のプレーは変に飛び出し、スペースを与え、危険に晒し普段の姿とは別人だった。新加入のフレッジもパスミスにポジショニングミスと酷かった。後半アディショナルタイムにエリア内でフェライニが倒され、獲得したPKをポグバが蹴り込み1点返すが反撃も遅く、無情にもタイムアップのはホイッスルが鳴り響く。

ファンの顔色は悲壮感がにじみ出て、モウリーニョの進退問題が一気に加熱。わずか2試合とはいえ、この話が出てしまうのは昨シーズンからの組織的な成長が感じられないからだろう。結果主義なモウリーニョの弱点は短期でチームを仕上げる分、すぐに伸び白がなくなりチームにそれ以上のものを与えることができないからすぐに分析されてしまう。それが3年目に現れてしまう。だから3年持たないと言われてしまう。

次節に当たるのはスパーズ。ここで結果はともかく希望の持てるようなゲーム内容でなければ、クリスマスまでのモウリーニョ解任が現実味を帯びてくる。モウリーニョに突きつけられたのは厳しい新シーズンだ。


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