急展開!ジダン、マドリー復帰
まさかの急展開を見せたのがレアル・マドリードの監督人事だ。3月11日、マドリーはソラーリ監督解任とジダン前監督の復帰を発表した。ソラーリ解任はCL敗退後から噂はあがっていたがジダンは復帰を拒否したと報道され、兼ねてから噂が出回っていたモウリーニョ二次政権が確実視する声さえあがっていた。なぜ彼はこの大混乱した中で復帰を決断したのだろうか。
昨シーズンのCL3連覇達成後に自らクラブを去るタイミングだと発表し、辞任した。報道によると会長との補強方針の食い違いから関係が冷めているとされていた。そしてジダンが愛想をつかして退任に至った。これが本当の経緯だと言われていた。ペレスが会長の間は復帰はありえない。これが多くのマドディスタの意見だった。
しかし、その後のマドリーの歩みは過去最悪とも評されるほど酷かった。クラブの絶対的エースだったCR7はペレスと交わしていた新契約の約束が守られず、脱税に関するサポートもなく、不満が爆発しユベントスへ向かったのだ。しかもこのエースの後釜を獲得せず、未来を見据えた若手への投資しかしなかった。ジダンの後任として、スペイン代表監督だったロペテギを強奪しポゼッションを志向したサッカーに路線を切り替えたが内容がイマイチで結果も伴わない。しかも、クラシコでは1-5で大敗を喫し、解任された。
その後、OBのソラーリが緊急登板し、年明けからは5連勝など持ち直していたがリーガとコパ・デル・レイのクラシコに敗れ、このふたつのタイトルを失い、CLベスト16のセカンドレグでアヤックスに1-4で2戦合計3-5で敗退。
1週間で今シーズンの希望を失ったマドリー。そして10日のリーグ戦で勝利したもののマドリーだったがこれがソラーリのラストマッチに。そしてその翌日にソラーリ解任を公表したのだ。
しかし、会長と冷えきった関係のジダンはなぜこのタイミングで帰ってきたのか。
各紙の報道によるとジダンに補強の実権を握らせ、来夏は日本円で約450億円を準備していると言われている。
この条件でジダンは復帰を承諾したのだ。しかし、前回就任した時の混乱と今回の混乱はレベルが違う。
前回はベニテスが解任されたタイミングで就任したがリーガなどでは内容はともかくそれなりの結果を残していた。しかし、今回は結果も内容も伴わず、たった1週間で今シーズンのタイトルを全て失い、落ちるところまで落ちた状況なのだ。しかも、多くの主力が別人のようなパフォーマンスを続けている。ジダンが未だかつて経験したことの無いようなチーム状況の中、ジダンの真価が試される監督キャリア大きな挑戦だろう。
果たしてレジェンドの力でマドリーは頂点に返り咲くのか。来シーズンの興味はそこに尽きる。
0コメント