代表とクラブ
常々、様々なクラブの関係者たちが代表ウィークに対して不満を口にする。なぜなら、代表ウィークで選手が怪我する恐れがあるからだ。当然、関係者たちの気持ちは理解ができる。シーズン中に主力を失うリスクを避けたい。
しかし、代表側は国をかけて戦うわけだ。主力を揃え国際大会に向けて、連携を深め、完成形に近づけたいだろう。しかも、メジャー大会がなければ年10試合ほどしかないのが代表だ。1試合1試合とても貴重なのだ。
クラブと代表、両者に言い分がある。当然、お互い理解できる。では、どうすればお互いが納得のいくような形を作っていくのだろうか。
まずは、しっかりと明確なルールを作ることだろう。例えば、怪我人やコンディション不良の選手を招集しないや招集する所属チームからその選手の状態を聞くなど様々なやり方があるはずだ。
それでも、こういうルールを設けたところで全てが上手くいくとは思えない。しかも、現在の状況ではクラブは代表を毛嫌いしてるような感じだ。しかも、リーグ主催者側は代表ウィークなんて考えず、終盤につれてミッドウィークにカップ戦が詰め込んで日程が組まれる。疲労困憊の状況の中でクラブは快く代表へ選手を送り込むのは難しいだろう。特に1番コンペンションの多いプレミアリーグの選手は一年通してコンディションを整えるのが大変だ。
最近は主催者側が観る人の期待に応えようと何かと選手に無理させようとさせているように思える。リーガでは、クラシコをアメリカ開催を検討したりしていた。しかし、プレシーズンならともかく、シーズン中にわざわざアメリカへ飛ぶのは負担でしかない。確かに注目は集められるが選手はただただしんどいはずだ。
選手からすれば代表とクラブの両立が理想的だが現状はそんなに甘くない。かと言って、どちらかを捨てろというのは酷な話だ。極端な話だが選手が代表を捨てるとサッカーが国際的な盛り上がりを失い、国内リーグなどのコンペンションなど捨てると国民の盛り上がりに欠けてしまう。
まだまだ議論は続きそうだ。
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