絶えぬ噂

アトレティコで絶対的エースとして君臨しフランス代表としてW杯を制覇し、順風満帆のようなキャリアを送るアントワーヌ・グリーズマン。しかし、ここ2、3年は移籍報道に揺れることがある。最近ではバルセロナ移籍が取り沙汰されている。何故ここまで報道が加熱するのか。
訳はアトレティコの状況だろう。シメオネの堅守速攻のサッカーがマンネリ化を起こし始めており、主力もどんどん年齢を重ねている。毎年、新たな選手が加わるものの、シメオネの戦術はしっかり理解が出来ないとフィットすることは本当に難しいのだ。彼のサッカーはシンプルそうに見えて、緻密なサッカーなのだ。そのため、ジャクソン・マルティネス、レマル、チェルチ、ビエットら実力者も苦しんだのだ。13-14のリーガ制覇のメンバーの主力が今も大黒柱として君臨している。(ゴディン、コケ、F・ルイス、ファン・フランetc.....)確かに組織としての完成度は欧州随一と言っていいだろう。しかし、新しい風邪を吹かせるような存在がいない。そのため、チームとしての限界がここ2年は現れてしまっている。そのため、EL制覇はあったもののマドリーにCL決勝で敗れたり、リーガも2強を完全に越すことは出来ていない。
話は長くなってしまったがグリーズマンも心のどこかでクラブでの大きなタイトル、そうCL制覇を果たしたいと当然考える。しかし、アトレティコは限界が見えてきている。そうなると他クラブでのプレーを配慮するのも分かる。実力者である上、移籍市場でも人気銘柄だ。多くのビッグクラブが彼の動向を追っているだろう。
これは自論だがグリーズマンの実力は疑いようがない。しかし、やや安定感に欠ける気がしている。というのも、アトレティコでは時折ゴール欠乏症に至るのだ。重要なゲームで沈黙することも少なくない。獲得したがるクラブも多くいるのはよく分かるがそこを考えているのだろうか。同じポジションのスアレスに劣るというのが私の考えだ。もちろん、批判するつもりはさらさらない。しかしながら、こういう側面もしっかりと見なければいけない。
昨夏は本当に心の中で移籍に気持ちが傾きかけていたという。そんな中、キャプテンのゴディンと監督のシメオネが自宅を訪れ、説得したそうだ。そして残留を決意。しかし、この間のCLでユーベに逆転突破を許し、ベスト16で敗退後から移籍の噂が噴出。ユーベとのセカンドレグで何もできなかったグリーズマンには厳しい声もあった。ファーストレグを2-0と完封勝利でユーベを敗退させるチャンスをセカンドレグの90分で逃すこととなり、さすがのアトレティコファンもあきれ返っただろう。
今シーズン、無冠の可能性が非常に高くなった中、絶対的エースグリーズマンはどう動くのか。個人的には残留してタイトル獲得した方が自らの価値が上がるとは思うが。今後に注目したい。

FOOTBALL OF THE BEST

わざわざこちらのサイトを見ていただきありがとうございます。 欧州サッカーの話題になっていることや、注目カードを取り上げ記事にしています。 この記事の中では私自身の感じたことなどを書いていきます。ご意見などございましたら、コメントお願いします。

0コメント

  • 1000 / 1000